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陸軍第一航空軍司令部壕

友人サイト「廃墟を旅する」にて、紹介されたのがきっかけで、数年前に行って来た。
第1航空軍は、大日本帝国陸軍の航空軍の一つで、本土防空の任についた組織である。
通称号は燕、軍隊符号は1FA。
本土決戦を目前にした昭和20年、本土に展開する航空部隊を一元的に統一指揮を行う航空総軍が新設され、本土にあった第一(東京)、第六航空軍(福岡)その他の部隊を傘下とした最初で最後の巨大な航空部隊となりましたが、実質的な戦闘部隊は一部で、その殆どが特攻隊であった。
ちなみに、第二~第五は台湾、フィリピンなどの外地にある。
本拠地東京の第一航空軍の司令部がなぜ埼玉の奥地にいるかは資料を発見できなかったが、先人が明言しているので
それに習う事にする。
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道路からさほど入らずに壕が掘られている
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ちょっと覗くと、無数の触覚が! さらに覗き込むと・・・
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思わず帰りたくなった、天井を埋め尽くす巨大なカマドウマの大群がそこにいた、直径4cmは有にあるだろう、しかもスゴイ肉厚、シーフードカレーの海老ぐらいある、あれに足と触覚を着け想像して欲しい(しない方がいいかも)
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周りには多数の壕口があるので、マシそうな所を探す
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基本的には閉鎖されていて、隙間は少ない
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カマドウマ駆除しながら突入する(こいつら跳ねるから始末に悪い)
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壕内は水の溜まった所が多く、湿気もかなりある
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岩盤の崩落などは殆んど無かったが、脇にこんもり砂が貯まっている
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全体的には四角く天井が形成されている
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右方向は途中なのか、部屋なのか判らないが面取りはしてある
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ぱっと見左側は突き当たりに見えたが、斜面が登れる様だ、今は直線を行く
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連絡通路は狭まり、荒くなってくる
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右側にはまた、部屋状の空間
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突き当たり
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直線通路を戻る
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奥の方の斜面は湿気が多い
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大分風化しているが、階段がある
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下を見下ろす、設計ミスか?かなりの段差がある
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登ってみると、閉鎖された壕口がある
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支保工を打った鎹が落ちている
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大き目の十字路
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違う形の鎹が落ちている
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また、下り斜面がある
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主坑道は上下段で2本、ほぼ同じ大きさ
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埋った壕口
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坑木
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確かにしっかりした造りではあるが
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岩盤も壕内は固く堅牢な様だ(入り口辺と質が違う)
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しっかりしている分面白みが今ひとつ湧かない
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ほぼ、一緒に見える
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基準杭が落ちている、天井からチーフを垂らし、水平を見るもの
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迂闊に見上げると、天井を埋め尽くすカマドウマ(大型)の団体さん(グロ注意)
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一通り見たので、脱出する

この本壕の他にも、倉庫壕、交通壕などがあるが、谷一つ隣だった様で発見していない

浅野カーリット

埼玉県川越市にある、とある川原に大量の遺物がある。
俗に言う「四式陶器製手榴弾」である、この名称は自衛隊資料の中には見られるが、戦時資料の中には無い。
昭和20年の「相模海軍工廠科学実験部」の資料の中に爆薬火工兵器の欄に、投射弾・墳進弾の項目に「手榴弾四型」なる物がある。
また、他項目内に小型地雷の名があり、これは陸軍の三式地雷(陶器製)の事である。

本土決戦用に各種陸戦兵器を用意する必要性がある中、金属の不足がネックとなった、たまたまその時に大倉陶園から
片手サイズの陶器製花瓶を兵器転用出来ないかとの、申し入れがあり、相模海軍工廠で開発が進められた。
しかし、陶器製手榴弾は硫黄島でも一部使用されたとの記述があるので、20年2月には試作以上の開発はされていたはずである。

当初、完成はしたものの兵器としては、威力不足とメーカーでは判断されていたが、あっさり軍部により実地試験の後、採用が決定する。
戦車などには全く論外であるが、対人兵器としてはこれで十分との判断が下された、背景として時間的余裕が無い事と、自決用としては十分であったそうだ。

使用方法は、頭のゴムキャップを外し、マッチの要領で着火するだけで、ピンなどは無い。
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手榴弾四型復元図
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米軍資料
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ゴム製信管体
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何故か横にならない
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一般に陸軍は縦型、海軍は丸型の様だ
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三式地雷(陶器製)
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サイズいろいろ
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右は教練用
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九九式型教練用陶器製手榴弾
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実物(空洞でなく陶器の塊)
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ピン部分、抜いても爆発しなかった(折れてしまったけど)
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機械式製法
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型押し手製
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瀬戸物の本体は各種の有名窯元が参加していた(自発的にらしい)
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現地、農業用の堰があり、普段は川底が見えなくなっている
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川原に降りると
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ものすごい風景となる
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三式地雷(陶器製)
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手榴弾四型
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これ全部手榴弾
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上の方は割れているので、少し掘ると出てくる
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出てくる出てくる
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注意しないと破片で怪我をする
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水が冷たいので、それなりに根性と根気が必要だ
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完品を探すのはむずかしい
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地雷も信楽焼(下は統制番号)
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瀬戸焼(白)
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瀬戸焼(黒)
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信楽焼(艶なし)
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信楽焼(艶あり)
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有田焼(色なし)
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有田焼(色あり)
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信楽焼刻印(有田焼や、瀬戸焼は刻印が無い)
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産地不明、似ていても窯印は別物

同じ信楽焼でも統制番号の違う物あり、大きさも異なる物あり
底部が丸い物がほとんどだが、一部平らに加工され、立つ物がある(元は花瓶だし)
携帯時は本体の首の所に紐を巻き、腰などにぶらさげるそうだ

浅野カーリットの跡地は、民間に売却され宅地、畑、学校などになっているので場所は記さない。
カーリットとは爆薬と訳せる様だが、浅野カーリットは陶器製本体に火薬の充填、信管などの加工取り付けを行う工場で、終戦により不必要になった陶器本体を処分せよとの命により投棄された物が、川の浸食により露出したもの
本来は全て破壊する事になっていたが、難を逃れた物が少数存在する。
当然カラの陶器のみのはずだが、間違って製品が投棄されている可能性もゼロではないだろう
ここを訪れ、事故、怪我をしても一切自己責任である!