高座海軍工廠芹沢地下工場
座間市栗原2593-1にある芹沢公園、その中心部に高座海軍工廠芹沢地下工場が掘られている
公園の東駐車場から小道を降りて行けば、すぐ目の前に案内看板付きの壕口が見えるロケーションの良さ
数年前までは案内板の側には、煉瓦造りの遺構があった様だが、今は跡形も無い。
座間東原付近に高座海軍工廠が作られ、その地下工場として作られたのがこの壕であり、本体ではない
戦局の悪化による工場分散計画により、目久尻川やその支流の芹沢川沿いの崖に地下工場が掘られ、中丸地下壕として掘られたのが現在「高座海軍工廠芹沢地下工場」として定着している様である。
第3工場地区であった中丸地下壕は高さ3.5m、総延長1500m以上あるそうだ。
関東ローム層(新期ローム層)の地盤は掘りやすそうだが、湿度が高く書類などは3日で駄目になるのでその度に壕外に出して乾燥させていたそうだ。
高座海軍工廠全体で雷電を128機完成させたそうだ、これは雷電の総生産数の2割に相当する
しかし、軍からの発注数の4分の1程度にしか満たない。
芹沢公園案内図
あっとゆう間に壕口へ、上の土被りの無さを見て欲しい
案内板
早速進入
この壕は他と違い、単独壕で倉庫的な物だったのだろう
壁に近代パイプが突き刺さっている、キノコ業者だろう
振り返ると緩やかにくねっている
最深部、貫通口は外部から塞がれている
一先ず撤収
壁面には塞がれた壕口が並ぶ

唯一入れそうな隙間
壕内は殆んどこのサイズに統一されている
この鉄板は切れそうで危ない
端っこから回る
突き当りにはすり鉢状に何かを置いていた様な跡がある
生産壕特有の機械を据えつける為のくぼみ
壁には電気を通す為の碍子が付いている
こっちは木を打ち込んで、それに碍子を付けている
棚でも打ち込んであった様な跡
反対側の開口部はかなりきっちり埋め戻される
他人の土地に開いているのだろうか?
壕の形は見事なまでに、何処を見ても同じに見える
分配器?
キノコの胞子が残っていたのだろうか?
キノコの苗床だろうか
突き当たりの小部屋
山側開口部には、殆んどキノコ業者の痕跡が残っている
キノコの苗床を棚に載せていたのか、木の杭が平行に並んでいる
天井が奇妙なほどに丸い
バリケード?
半没の開口部、地面が近いのか、根っこが垂れ下がっている
キノコ業者の生息室?椅子が置いてある
完全閉塞
配線用か、金具が天井に打ってある
横坑の方が若干低くなっている
この通路は若干狭い気がする
山側はやっぱり埋め戻し
陶器製ソケットが落ちている
キノコ用の箱だろう、焚き火の跡がある
多少水が流れている
カーブを振り返る、このカーブがほぼ中間点となる
この辺の壕床は多少ぬかるんでいる
鋭角に曲がる横坑
この通路はキノコ業者の痕跡が濃い
横坑も狭い
3連碍子が天井に金具で打ち込んである、他の壕では見掛けない方法だ
奥には鍵型に曲がった小部屋がある
外部への抜き穴を掘る途中だったのだろうか?
床の一部にコンクリートが塗ってある
床にも配線用か、穴が2つ開いている
ここは背面の壁も少し削ってある
これは調査の為かコンクリートの周りが掘ってある
この通路は、実際に稼動していたのだろう、多数の工作機械を据え付けた跡がある
これは通路の真ん中に土台がある、大き目の機械だったのだろうか
これも周りを掘られている
こうして見ると、台座はキレイに並んでいる
通路が何故か狭くなる
しかし、コンクリート台座は続く
かなりしっかりとした台座だ
横坑の先は終息地点
この通路が最後の本坑の様だ
良く見れば、地層がまったく変わらない、壕の登り下りも無く地殻の変動も無かったのだろう
横坑2本目の終息
本坑の先に外部の光が見える
床には何やら、掘り起こされた跡がある
横坑3本目の終息
コンクリートの材質は近代の様だ
壁には何かを据え付けた様な四角い穴が開いている
外に出た
煉瓦の上にコンクリートを乗せた遺構がある
芹沢公園を回って見たが、公園整備のせいか他に遺構は見つからなかった。
公園の東駐車場から小道を降りて行けば、すぐ目の前に案内看板付きの壕口が見えるロケーションの良さ
数年前までは案内板の側には、煉瓦造りの遺構があった様だが、今は跡形も無い。
座間東原付近に高座海軍工廠が作られ、その地下工場として作られたのがこの壕であり、本体ではない
戦局の悪化による工場分散計画により、目久尻川やその支流の芹沢川沿いの崖に地下工場が掘られ、中丸地下壕として掘られたのが現在「高座海軍工廠芹沢地下工場」として定着している様である。
第3工場地区であった中丸地下壕は高さ3.5m、総延長1500m以上あるそうだ。
関東ローム層(新期ローム層)の地盤は掘りやすそうだが、湿度が高く書類などは3日で駄目になるのでその度に壕外に出して乾燥させていたそうだ。
高座海軍工廠全体で雷電を128機完成させたそうだ、これは雷電の総生産数の2割に相当する
しかし、軍からの発注数の4分の1程度にしか満たない。








































































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