今回は民間旅行会社主催の戦跡巡りツアーに参加して来た。
日帰りで1万円と高めのツアーではあるが、浦賀ドック、海軍カレー(昼食)、ベルニー公園(軍港巡り)、貝山地下壕(第二地区の一部)と、そこそこのラインナップだったので、どんな説明をするか聞いてみたかった。

浦賀駅改札にて集合(浦賀ドック入り口集合のツアーだったが、迷子が続出した為改札に変更、そりゃそうだ素人には判らん)

駅前からぞろぞろ歩いて行く(こうゆうのは苦手だ)

浦賀造船所


唯一残る戦時中の7Tクレーン、近年まで50Tクレーンの脚部が残っていたが撤去された

世界に4つしか残されていない大型煉瓦ドック(ちなみにみなとみらいの日本丸の展示してあるドックやドックヤードガーデンは石積で、煉瓦では無い。煉瓦は水が染み込むので本来は向かないのだが、安価で造れる。石積は高価だが丈夫だった)

ドックは煉瓦積みだが、人の歩く部分(キャットウオーク)は石を被せ、滑り止めにしている

ドックに降りるには、白い階段のみから可能(ただし有料ツアー客のみ、一般見学者は上部まで)

7Tクレーンの移動用レールと電気ケーブル

ドック横の注排水システム

このポンプで注排水する

キャプスタン、係留ロープを巻くもの

扉船の上を通過する

ドックの入り口の扉は一般的に取り外し式で、船を入れた後に蓋として固定後、内部に海水を入れて重みにより密閉する
その後ドック内の海水を先のポンプにて排水し、干ドックとなる。
船を出す時は逆にドック内に海水を外部水面と同じに注水した後、扉船の内部の海水を排水し浮き上がらせて移動させる。
みなとみらいのドックはその形式だが、ここはほとんど見かけない海側へゲートをバタンと倒すタイプの扉船だ。

扉船を起倒させる為のウインチ

手前のコンクリート部分は後から巨大化する船舶に対応するために延長された部分

半年程度で延長しているようだ、さすが間組

アナログだが、船が真っすぐ入っているかを確かめる計測具、縦の糸と糸の延長線にあれば良い
海水が入っている状態では、左右のずれが判らない、底の盤木に真っ直ぐにしなければ船が倒れる


手前部分は船の出し入れに為に少し深く造ってあるようだ

後で触れるが、先端部分も船首の形に多少延長している

渡り切ると、50Tクレーンの残骸と思われる物が置いてある

20T用のフックと滑車

ここに50Tクレーンがレールの上を行き来していた

上部を切り離し、横に置かれている50Tクレーン

脇にある小型船の船着き場

先端部分は小舟の為だろうか狭い

どうせ一般人は使えないんだから、興ざめする黄色い手すりなんか付けなければいいのに

ドック海側

ドック陸側

いよいよ下の底に降りる


濡れた煉瓦は滑って危ないので、キャットウオークは石を被せる

下まで降りて来た

これが盤木と言われる物

この上に船の底が直に乗る

センターを合わせる為に、中央には穴が開いている

扉船、人がゴミの様だ

注排水溝

再びドック上に上がり、一周する

煉瓦ドックの船首側延長部分

涙ぐましくこの緑の鉄板部分まで延長したが、当時から既に緑の壁の向こうには道路が走っていたので、これが限界だった

ドック先端部にも黄色いアナログ計測具がある

糸の線上に盤木が並んでいる(この盤木は最後の東京湾フェリーしらはま丸の配置のままである)

壁沿いには当時の煉瓦塀の一部が残る

破壊された煉瓦塀の一部


東京煉瓦だろうか?いくつかは刻印が確認できる

ヴェルニー公園に移動する
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