塙の10cmカノン砲陣地及び観測所(空母氏ご案内)

これは外観も素晴らしいトーチカだ、妙に綺麗になっている気がする

砲眼の段々に砲身収納の切り欠きを造るのは斬新だ

左側は普通だ

砲室内部、砲座部は掘り込んであるがコンクリートだった

砲口部右の窪みは何だろう?左の砲身収めと同じ高さなので、蓋の関わりだろうか

砲口に向かって右側にある通気口、天井に排煙のベンチレーターが無いので煙路はここの横スライド窓だろう

唯一の出入口は畑の残土で埋まっている(外部からここに至る塹壕は現存)

各所にあるポケットの様な窪み

奥にある弾薬庫

実にシンプルだ

奥から入り口方向

天井には電気配線の取り付け跡がある、砲室側から電線を通す穴も貫通している

天井の電球を付ける穴

砲室の前面部は斜めに下がっている、被弾傾斜か?

まだ遊ぶ空母氏

観測所に向かう

畑をギリギリまで拡大した為に露出した観測所

土の張り付いたコンクリートには、鉄筋が入っている

砂利の方が多い含有率

普段は藪を漕ぎながら行くのだが、ルートが整備されている

入口到着

入口が綺麗過ぎる(後で知ったが、知人の福本氏が清掃活動で無償整備してくれたのだ。空母氏も地元のトーチカ等を整備したりしている、こんなメンバーに囲まれていると誇らしく思える、戦跡好きはこうで無ければ!清掃しろとまでは言わないが、汚さない(壊さない)努力はしないといけないだろう)

本来階段だろうが、土砂でスロープになっている入り口

八戸要塞と呼ばれている舘、是川、島守の抵抗拠点に複数例構築が確認されている同一構造の観測所

右側に行く

観測台、マンホールのようだ

隣の計算室への伝声菅が斜めに開いている

足元はスロープ状(土が積もっているだけかも)

上に登る為の足掛けか?双眼鏡などの物入か?

下水道から上を見上げた気分

ここから砲隊鏡(角型双眼鏡、カニ眼鏡)等で観測していたのだろう

首を出した状態

九十九里浜が見える

反対側の部屋に移動する

間口が低い

電気配線用の木材が複雑に埋め込まれている。右側には侵入者用の銃眼とも言われる窓がある

かまぼこ型の部屋

壁の通気口は外光が見える

奥から振り返った部屋

入り口側の計算室と思われる部屋、右側の窓は壕の入り口に面し迎撃用銃眼とも言われるが、冷静に見てこんな狭い所では拳銃ぐらいしか構えられない

観測窓側からの伝声菅、ここから有線電話等で各砲台に情報を送っていたのだろう

観測所を出る

上に上がり通気口を探す

あった、ゴミ除けに丁度いいのでまた枝を元に戻す

上から下を見ると、広い通路が見える

殆ど藪化してるが、正規の入り口への通路だった

今じゃここが入り口だなんて全く分からない

付近を走っていたら、気になる遺構を発見した

何だこれは、コンクリートの材質は、間違いなく当時物

しかし、入り口も窓も埋没したのか見当たらない

天井にある通気口らしき物から、内部が空洞である事だけは判る

館山近辺で見かける退避壕に酷似しているが謎だ
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