浅野カーリット

埼玉県川越市にある、とある川原に大量の遺物がある。
俗に言う「四式陶器製手榴弾」である、この名称は自衛隊資料の中には見られるが、戦時資料の中には無い。
昭和20年の「相模海軍工廠科学実験部」の資料の中に爆薬火工兵器の欄に、投射弾・墳進弾の項目に「手榴弾四型」なる物がある。
また、他項目内に小型地雷の名があり、これは陸軍の三式地雷(陶器製)の事である。

本土決戦用に各種陸戦兵器を用意する必要性がある中、金属の不足がネックとなった、たまたまその時に大倉陶園から
片手サイズの陶器製花瓶を兵器転用出来ないかとの、申し入れがあり、相模海軍工廠で開発が進められた。
しかし、陶器製手榴弾は硫黄島でも一部使用されたとの記述があるので、20年2月には試作以上の開発はされていたはずである。

当初、完成はしたものの兵器としては、威力不足とメーカーでは判断されていたが、あっさり軍部により実地試験の後、採用が決定する。
戦車などには全く論外であるが、対人兵器としてはこれで十分との判断が下された、背景として時間的余裕が無い事と、自決用としては十分であったそうだ。

使用方法は、頭のゴムキャップを外し、マッチの要領で着火するだけで、ピンなどは無い。
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手榴弾四型復元図
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米軍資料
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ゴム製信管体
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何故か横にならない
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一般に陸軍は縦型、海軍は丸型の様だ
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三式地雷(陶器製)
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サイズいろいろ
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右は教練用
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九九式型教練用陶器製手榴弾
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実物(空洞でなく陶器の塊)
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ピン部分、抜いても爆発しなかった(折れてしまったけど)
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機械式製法
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型押し手製
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瀬戸物の本体は各種の有名窯元が参加していた(自発的にらしい)
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現地、農業用の堰があり、普段は川底が見えなくなっている
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川原に降りると
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ものすごい風景となる
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三式地雷(陶器製)
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手榴弾四型
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これ全部手榴弾
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上の方は割れているので、少し掘ると出てくる
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出てくる出てくる
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注意しないと破片で怪我をする
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水が冷たいので、それなりに根性と根気が必要だ
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完品を探すのはむずかしい
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地雷も信楽焼(下は統制番号)
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瀬戸焼(白)
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瀬戸焼(黒)
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信楽焼(艶なし)
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信楽焼(艶あり)
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有田焼(色なし)
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有田焼(色あり)
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信楽焼刻印(有田焼や、瀬戸焼は刻印が無い)
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産地不明、似ていても窯印は別物

同じ信楽焼でも統制番号の違う物あり、大きさも異なる物あり
底部が丸い物がほとんどだが、一部平らに加工され、立つ物がある(元は花瓶だし)
携帯時は本体の首の所に紐を巻き、腰などにぶらさげるそうだ

浅野カーリットの跡地は、民間に売却され宅地、畑、学校などになっているので場所は記さない。
カーリットとは爆薬と訳せる様だが、浅野カーリットは陶器製本体に火薬の充填、信管などの加工取り付けを行う工場で、終戦により不必要になった陶器本体を処分せよとの命により投棄された物が、川の浸食により露出したもの
本来は全て破壊する事になっていたが、難を逃れた物が少数存在する。
当然カラの陶器のみのはずだが、間違って製品が投棄されている可能性もゼロではないだろう
ここを訪れ、事故、怪我をしても一切自己責任である!

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No title

ここの場所は、ブログの通り伏せさせて頂きますが、恐らく今回の朝日の騒ぎで場所は特定されているでしょう。
ただし、この時期は農業用水が引き込まれて増水しているので、水面下で見えないはずです。
米作の終わった頃に訪れると、水が引いて露出してきます。

びっくり!

凄い!完品見つけてみたい!

EVNARA 様

家にいっぱい転がってるよ~
今はもう業者の手で掘り起こされて、完品は殆んど無いですね。

ひょえ~!

ご自宅にいっぱい転がってるって~(笑)今度探索に行って完品見つからなかったら関西人なんで信楽焼1個ください~!(笑)

EVNARA様

今度来た時あげるね~
ヤフオクで陶器製手榴弾で検索すると、盗掘されたのが売ってるよ!

すごい所で結婚式挙げたんですね、またお二人で訪れてみては?