八丈島 直射砲台壕 その1

大阪遂道の手前、逢坂橋の袂にぽっかりと開いている穴。
通称「直射砲台」、その名の通り第一米軍予想上陸地点、八重根港方面に向って開口している
しかし、「八丈島の戦史」の藤井部隊の砲兵陣地築城によると、昭和19年10月下旬に八丈島大阪トンネル入り口脇に、我が第一中隊の装備する九六式十五糎榴弾砲の巨大な洞窟の掘削が完了し、トーチカ砲座の鉄筋コンクリートを、1m以上の厚さで打設作業の旨記載がある。
この砲座は想定される敵の予想上陸地点を直接射撃出来、しかも海側を堅固な岩盤に護られた、絶好の側防砲兵陣地とある、場所に間違いは無いのだが、平射砲では無いのか?
確かに高位置にある為、榴弾射撃も旅順203高地を見ても可能だろう、ある意味直射(直接照準での射撃)だろう
また、八幡神社に据え付けられた砲も、由良要塞から運ばれて来た二十八糎榴弾砲(日露戦争の遺物)が40年の時を経て昭和に蘇った物だったそうだ。
占領後、米軍立会いで南原地区に試射をしたが、弾薬も明治三十八年製で不発弾が続出したそうだ。
さて、この壕だが道路から丸見えである、結構交通量もあるが気にせず行こう!
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日暮れの大阪遂道
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開放で撮っているので、明るく見えるが結構暗い
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現在地案内板
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米軍第一予想上陸地点説明図(うそ)
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同じに撮ってみたが、暗すぎる
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振り向くと、そこに奴はいた70年の時を経て
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九六式十五糎榴弾砲砲座
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この歪な部分に据え付けていたのだろう、後の中途半端なのは戦後の封鎖だろう
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砲室横の通路
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自然に埋まったのか、とても人の入れる高さではない
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砲座内側を見ると水が流れて、壕床を削っている
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取り合えず、右の広そうな道を行く
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壁面の釘
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こっちは太目の物が刺さっている
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かなり湿気が激しい、水が流れているせいだろう、外は雨だし
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炭化した何かが埋まっている、なんだろう?
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突然の行き止まり、当然ながら右側には大阪遂道が通っている
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空気穴?
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左側の穴に入りなおすと、砲員生息室がある、この壕には弾薬庫が見当たらない(下層には)ので兼用かもしれない
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壕はさらに奥に続くが、いやな音がする
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かなり歪な通路
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徐々に高さが無くなって行く
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また、太目の釘が刺さっている
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床に水は流れるも、掘削がキレイになる
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奥に入り、土の性質が変わって来たので、安定したのだろう
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左(道路側)に向う通路、当然埋まっている
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もう一本あるが、半壊している
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さて、いよいよ深部に到着なのだが
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なんじゃこりゃ!土が水で流され埋まっている、高さ1m無いかも
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中州に上がると足が沈む、奥にも二方向に道があるが、無理だ
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残るはこっちの、危険なオーラをまとうこの路のみ
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道が無い、もとい、亡くなっている、戦後70年で侵食され切っていた、水音だけが壕内に響く
ヘッドライトを持たぬ自分は常に右手に一眼、左手に大型ライトを持っている、基本的に両手が使えないのだ
いまは、無理だ!一日探索しまくった夜に足のふんばりも不安がある、引く所は引いておこう、次があるさ!
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へたれて砲室に帰って来た
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猛烈な敗北感を噛み締めながら、とっぷり暮れた夜の捜索を続行するのだった。
結果、闇夜の提灯で怪しさ丸出し、何の当ても無い探索で、2~3時間であきらめた
直射砲台の敗北で、気持ちが腐っていたのもあるだろうが、この後明け方まで八丈島の天気は荒れたのだ
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深夜、一応取って置いたロッジに向う
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素泊まり3000円夜間出入り自由
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エアコンは100円で2時間作動する、3月なので使わずごろ寝した
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御馴染み戦闘糧食で夜食を済ませると、ふて寝して明日に備えた、表がガタガタと五月蝿かったが、疲れからすぐに眠れた

長く続いた八丈島シリーズも直射砲台で終わりを告げる                            ?
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コメント

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No title

こんばんは。
最近は毎日見ています。
タイミングが会えば当方も連れて行ってください。
戦史叢書の配備要図から、陣地を特定します。
ご存じのとおり過去に一宮、東金、鎌倉等で実証済みです。
今日から行こうと思ったのですが、先に東金に行きます。
先週は坑道式の機関銃陣地を発見したのですが
井戸に落ちてカメラ、電話がお亡くなりになりました。

No title

>マン様
相変わらず、激しい探索を行っている様ですね?
自分もカメラ4代目、携帯2代目ですけどね!

PC の方に連絡しますね。

No title

この渓谷部分、事前に情報はあったものの予想を超えてましたよね?
自分は登るには登りましたが登ったことの達成感により泉の写真しか撮ってませんでした・・・orz
ちなみに登っても垂直の壁(3m未満?)が行く手を阻みます。
複数人で行くのなら誰かに肩車or土台になっていただければ超えられるかもしれません(笑)。

No title

>yuuki さま
そうですね、自然のなせる業とはいえ、壁が身長より高いとなると複数での助け合い(踏み台)が必要ですね!
この渓谷は、正にV字ではまったら最後自力脱出不能になりそうですね。
泉前の、垂直トンネルは登らなかったんですか?

No title

MAP持たずに突入してしまったため垂直のトンネルには気付きませんでした。
あとでMAP確認してから、あーしまった!と。
壁の横に小部屋があったんですが、たぶんそこが垂直のトンネルだったんでしょう。
まだ上を確認するという癖が付いてません。
我ながら詰めが甘いです。

仕方ないでしょう

>あそこはとにかく、足元に最大の注意を払わなければ、ならないし
尚且つ本道の方に注意が逝ってしまうんだから・・・・